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朝ドラ「カーネーション」 

遂に終わってしまった。
去年の秋に母が遊びに来た時に一緒に見ていて
なかなかおもしろそうだな、と思い、そこから毎日見るようになったのだけど
正直ここまでハマるとは思っていなかった。

ハマったポイントはいくつかある。

まずヒロイン尾野真千子。
ハツラツとした14歳の女学生から背中のまがりかけた60歳までのおばあちゃんを見事に演じきった。
彼女は天才なんじゃないかと思うくらい演技がうまかった。
ぶわっと一気に感情を押し出す演技力が、糸ちゃんとピッタりハマっていた。

脚本もよかった。

最初は若い女性がもののない時代、制限された時代にアイディアとパワーで乗り切るストーリー
私を元気にしてくれ、そこが魅力だった。


朝ドラは必ずどこかの地域が舞台になるけれど、
正直方言くらいというか、そんなに地域色の濃いものは記憶にない。

「カーネーション」は人生をだんじりになぞらえ、ミシンになぞらえ
うまく表現されていた。

戦争で夫を亡くし、父母妹、娘を一人で支え、
店を切り盛りし、店の子の生活までも守り抜き働いて働いて生き抜いたお母ちゃん。

人をきれいにしたい、喜ばせたいという思いを胸に信念をもって仕事に生きた。

また93歳までの長い人生、
だんじり、クリスマスケーキ、ひな祭り
何度も同じ季節が訪れるわけだけど、時代とともに変化を見せつつも
とんびの飛ぶ空だけは変わりないようにも思えた。

小物や背景だけでなく、時がたって変わるものもあれば、変わらないものもあった。

主役をとりかこむ周りもよかった。

ヒーロー
物腰やわらかで、さわやかな周防さん。

朝ドラにあるまじき妻子ある身分だったために、たった3週間の出演。
しかしその数週間数々の人の心をとりこに鷲掴み。
私も彼に夢中になり朝から呆けてしまっていた。

さらにネットで「綾野剛」と検索してみた(*^_^*)
ら、なんと「セカンドバージン」の彼がでてきて衝撃を受ける。


同一人物だったとは・・・・
全然気づかなかった。しかもあの彼はどちらかというと気持ち悪っ!って思ってたんですけど、私・・・^_^;


脚本家の渡辺あやも
「彼の出演回に限っては、私が脚本に組んでおいたはずの構成のバランスが見事にふっとんでしまった」
「あの3週間、全部綾野さんにもっていかれたような気がして、敗北感でいっぱい」とまで絶賛していた。


娘たち。
タレント色の強いイメージ(一人はプロレスラーだし)だったのに
見事なハマり役で、個性豊かな3姉妹を演じきった。
私には姉妹がいないのでただの兄弟げんかに見えたシーンも
mixiのコミュニティでは
長女の立場から見れば、、、二女の立場からすると・・・とそれぞれの気持の
熱く語ってくれる人がいて、なるほどなーと感心。
さらにドラマにハマれるポイントとなった。

ご近所のおばちゃん。
戦争で心に傷を負い帰還した息子に
よほどひどい目にあわされたと思い戦争を憎んだおばちゃん
戦後何十年も経ち、自身の死期が近づいたころに、日本の戦地での活躍と語られていた名誉ある行為が、
人を傷つけ殺め、本人の心までも壊してしまう現実だったことを知る。

日本は敗戦国であるけれど、被害をうけただけではないことを改めて思った。
戦争と言うものに勝利はない。
ここに文章で語れるほど簡単なものでもない・・・。

夏木マリもよかった。
主役交代を知った時はショックだったけど、こちらも見事なハマリ役。


3姉妹のそれぞれの旅立ちの時に別れを惜しむ娘に「いくで」と急かしていたお母ちゃんが
孫の旅立ちのときには寂しくて見送れないおばあちゃんとなっていた。

そんな夜のだんじりをゆったり優しく、しっかりと強く演じていたと思う。

74歳にして自身のブランドを立ち上げ、生涯現役を貫く。

この先、自分が親を亡くした時に訪れるであろう孤独と不安を癒してくれる内容もあった。

若くして余命を宣告された女性に、「88歳もたいがいやで」と前置きながら明るく、強く励ました。


そしてオープニングのだんじりミシン。
最終週には、縫い続けていた長い長い布が終わっていた。
なんて細かい演出。

いよいよ最終回の今日。

主人公が亡くなり、その後をさらっとしたまとめで流すことなく最後まで気合が入っていた。

宝物を抱えた糸ちゃんが旅立ち5年後「死にました」と自分でナレーションをいれ笑いを誘う。
糸ちゃんを宝物にした人々が笑顔で集う。


最後の最後で彼女だろうと思う人の後ろ姿のみの出演は感動を通り越して鳥肌がたった。
(教えてもらうるまで気づかなかったけど 笑)

このドラマは、あの人どうなったんだろう、って思ったところでタイミングよく再登場することもあれば
ここは視聴者の想像におまかせします、という演出も実にうまかった。

それから今日はオープニングがなかった。

オープニングから、二人の糸ちゃんの掛け合いの歌で始まった「カーネーション」は
二人の糸ちゃんの掛け合いの歌のあとにオープニングがエンディングとなる。

「小原糸子 夏木マリ」 で始まったクレジットは、
何度となく聞いたあの曲とだんじりミシン。
その背景に数々の思い出シーンをよみがえらせ、
「小原糸子 尾野真千子 」で締めくくった。

完璧なエンディング。

「カーネーション」について熱く語りあっていた唯一の友人から「ブラボー」というタイトルのメールが届いた。
スタンディングオベーションだと。
確かにこれが舞台だったら、全員が立ち上がり、拍手喝采だったであろう。

最後に咲くカーネーションの花がひときわ大きく見える最高のラストだった。



ちなみに・・・
アクアとシャルも岸和田の出身です。
小競り合いが多いのは、そのせいかしら(笑)












[ 2012/03/31 22:36 ] MIHOの日記 | TB(0) | CM(0)